経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)
- 最先端のグリーンテクノロジーは世界的に成長するチャンス
- 毎年35億ユーロを研究開発に投資
- ネットワーク化されたシステムというトレンドが新事業分野を生み出す
シュトゥットガルト発:ボッシュは3つの事業セクター、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーのいずれにおいても、未来のテクノロジーを重視しています。こういった分野においてボッシュが提供している製品としては、風力発電機用コンポーネントや太陽光発電設備、最新型の暖房システム、マイクロシステム技術、先進的なバッテリー電池を備えた電気自動車用代替駆動システムなどが典型的な例です。気候変動、再生可能エネルギー利用の増加、人口構造の変化、そして持続可能なモビリティといったメガトレンドを、ボッシュ・グループはさまざまな機会に世界中で紹介しています。ボッシュが毎年35億ユーロを超える金額を研究開発に投じているのは、私たちの時代が直面し� ��いる緊急課題に対し、説得力のある技術ソリューションを提供するためなのです。
グリーンテクノロジーに投資
ボッシュ・グループの全研究開発予算のおよそ50%を、環境保護と天然資源の節約に寄与する製品に投入しています。こういった分野の製品は、すでに全売上高の3分の1を占めるまでになっており、その比率はさらに上昇し続けています。特にグリーンテクノロジーは高い成長が期待されており、ボッシュにとって新しい市場が広がっているといえます。例えば風力発電では、ボッシュ・レックスロスが風力タービン用の高性能大型ギヤボックスと油圧システムを開発・製造しています。
これらのコンポーネントは、風カエネルギーを効率的に電力に変換するプロセスで重要な役割を果たします。そこでボッシュは、長期的にみて風力発電基地の市場に将来性があると確信し、その生産能力と製品ラインナップを拡大させています。太陽光発電技術とヒートポンプを含めた再生可能なエネルギーのシステムの売上高は、2009年に初めて10億ユーロに達しました。このように、環境に対する企業責任を果たすことは、事業の成功にとって重要な要素なのです。
ironoxideは何ですか
自動車機器テクノロジーのためのグリーンパワー
自動車機器テクノロジーセクターにおいても、先進的な製品において似たような成功事例が見られます。ボッシュは、未来の電気自動車のためのソリューションを開発しています。このソリューションは、持続可能なモビリティという未来に向けた構想を実現するのに役に立ちます。サムスン SDI とボッシュの合弁会社では、電気駆動用のリチウムイオンバッテリーを開発しています。ボッシュは電気駆動装置とハイブリッド駆動装置の開発を1970年代から積み重ねてきました。車両がフル電動モードでも走行できるパラレルハイブリッドテクノロジーは、すでにポルシェとフォルクスワーゲンの量産モデルに搭載されています。しかし、内燃機関自体にも最適化の余地はまだまだあります。ボッシュは、ガソリンとディーゼルエンジンの燃費を最大3分の1まで向上させることが可能であると考えています。小型車にディーゼルエンジンを搭載すると車両の走行性能は飛躍的に高くなり、3リッターの燃料で最大100 km走行できるようになります。その上、1 km当たりで排出される CO2 はわずか99 g未満です。
ボッシュは、最新の自動車技術の行く先を見据えつつエネルギー効率の改善ということにも焦点を当てており、建築関連テクノロジーのような他のセクターにおいても、こういった分野の拡充を図っています。
ボッシュは、建物の日向側の余熱を日陰側に送るという革新的なエアコンディショニングシステムを開発しました。100基のヒートポンプで構成されたシステムがすでにフロリダの高層ビルに設置され、その伝熱機能が効果を上げています。
なお、このシステムはビルだけでなく、ショッピングモールや工場などにも適しています。この新型システムの導入により、従来型のエアコンディショニングシステムと比較して、CO2 排出量もエネルギー消費量も、ともに30%以上低減しました。
ボッシュはまた、自社のビジネスプロセスのエネルギー効率を改善する努力も忘れてはいません。ボッシュの世界中の拠点で再生可能なエネルギーを活用し、エネルギー効率に優れた製造技術を採用しています。2020年までに、ボッシュは製造拠点の CO2 排出量を2007年と比較して少なくとも20%削減するという目標を掲げています。
"ハッティ"の名前の意味は何ですか?
ネットワーク対応型デバイス間の通信がインターネットで可能に
125年にわたるボッシュの発展を支えているのは、優れた技術と長期的な視野です。ボッシュが大きな成長潜在力を秘めている分野のひとつが、マシン同士の通信と相互動作に関連する分野です。しかるべき専門家の見解に基づき、ボッシュは2015年までにネットワーク対応型デバイスの数が約500億に達すると予測しています。これらのデバイスが応用される主な分野は、ボッシュが重点的に取り組んでいるエネルギー、モビリティ、ヘルスケア、そして環境の各分野です。ボッシュは、インターネット上でこれら異なった分野を統合する能力が、かつてない利益をもたらすだろう、と確信しています。そうした理由からボッシュは、シンガポールで行われているモビリティサービス用ソフトウェアベースのプラットフォームと、関連する� �電や通信のインフラに関するパイロットプロジェクトに参加しています。ネットワーク化されたテクノロジーの有効な応用例としては、他の車両のドライバーに危険な場所を警告できるシステムや、供給網の最大負荷に応じてエネルギー消費を調整できる冷蔵庫などもあげられます。遠隔医療も、ボッシュがまったく新しいソリューションの開発を目指している分野です。患者の心臓の血管状態を遠隔医療センターへ送るヘルスモニタリングデバイスなどがその例です。前途有望な新規の事業を展開し、それらを既存の事業活動と緊密にリンクさせることで、ボッシュ・グループは制御装置、ソフトウェアからインターネット対応型システムのアーキテクチャまで、未来の製品を提供するための基盤を今築いているのです。
要素は、リサイクルしない
多方面に応用可能な MEMS センサー
その他にボッシュが重視しているものとして、マイクロシステムエンジニアリングとマテリアル分野があります。2010年、ボッシュはロイトリンゲンに半導体と MEMS の新工場の操業を開始しました。この極めて小さいコンポーネントは、主に ABS や ESC などのエレクトロニック・セーフティ・システムやダウンサイジングされたクリーンなエンジンのマネジメントシステム、全自動パーキングエイドといったドライバー・アシスタンス・システムなど、最新の自動車用アプリケーションに使用されています。またボッシュは、携帯電話やノートパソコン、ゲーム機用にモーションセンサーも供給しています。2016年までにロイトリンゲンで製造する製品の3分の1が、未来の電気自動車の高圧電力を制御するマイクロチップで構成されるシステムなど、パワーエレクトロニクス向けのものになるはずです。また、これらのコンポーネントの取付けスペースは現在の3分の1程度に縮小されているでしょう。ボッシュ・グループはロイトリンゲンの半導体工場に約6億ユーロを投資しました。この金額� ��、単独投資としてはボッシュ史上最大の規模です。
広報担当窓口:
Claudia Arnold、電話:+49 711 811-6403
プレス用写真:1-AN-16973 - 1-AN-16995
ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2009年度の売上高は約382億ユーロ、従業員数は27万人以上です。
2010年の売上高見込みは約460億ユーロ、従業員数は2010年末で28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として36億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。
ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)を参照してください。
日本のボッシュ・グループについて
日本のボッシュは1911年から始まり2011年で日本進出100周年を迎えました。現在は、ボッシュ(株)、ボッシュ・レックスロス(株)、ボッシュ パッケージングテクノロジー(株)その他の関係会社から構成されます。ボッシュ(株)は自動車用パーツの開発、製造、販売そしてサービスの業務を展開しています。ボッシュ・レックスロスは油圧機器事業、FAモジュールコンポーネントやその他のシステムの開発と生産を行い、日本の産業機器技術に貢献しています。ボッシュパッケージングテクノロジーは包装機械メーカーです。
さらに詳しい情報は www.bosch.co.jp ボッシュ・イン・ジャパン・ウェブサイトを参照してください。
このプレスリリースは2011年1月12日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。" />
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